「仕事が続かない」「途中で飽きてしまう」と感じた経験がある人は、決して少なくないでしょう。
今回はお仕事している500人を対象に「飽きずに続けやすい仕事」についてアンケート調査を実施しました。
実際に働いた経験をもとに、「続けやすかった職種」を聞いています。
- 調査対象:お仕事をしている人
- 調査期間:2025年12月12日~26日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性355人/男性145人)
- 回答者の年代:20代 25.8%/30代 36.8%/40代 23.2%/50代以上 14.2%
仕事に飽きて続かなかった経験がある人は71.2%

お仕事をしている500人に「仕事に飽きて続かなかった経験があるか」を聞いたところ、「ある(71.2%)」が70%超で多数派となりました。
仕事に対する関心や意欲は、「職場の環境」「ライフステージの変化」「日々の業務内容」によって揺れ動きます。
そのため常に高いモチベーションを保てず、飽きてしまうことも多いと考えられます。
飽きずに続けやすい仕事は「販売員」

お仕事をしている500人が実際に経験した「飽きずに続けやすい仕事」の1位は「販売員(11.0%)」でした。
2位「飲食店スタッフ(8.4%)」、3位「経理職(4.6%)」、4位「事務職(4.0%)」が続きます。
販売員や飲食店スタッフなど、お客さんと直接関わることの多い仕事が上位に入っているのが特徴です。
1位 販売員
- 家具インテリアスタッフ。「家具の組み立て」「陳列」「売場づくり」があり、集中して作業できるものが多い。また家具が入荷した際コンテナから荷下ろしをするので、いい運動になり3キロ痩せました。比較的自分の裁量で業務ができる点も、続けられる理由だと思います(20代 男性)
- 雑貨販売スタッフ。自分でレイアウトを考えたり、「どういうディスプレイだと売れるか」など日々考えることがあって、飽きなかった(40代 女性)
- 小売店での販売職。毎日接するお客様が違って、会話や対応が常に新鮮で、単調にならないからです(50代以上 女性)
1位は「販売員」でした。
販売員の仕事には、「接客」はもちろん「売場づくり」「商品の発注や管理」「店舗のレイアウトやコーディネートの変更」など多様な業務があります。
身体を動かす作業も、頭で考える作業もあるため、単調になりにくいと考えられます。
また毎日同じお客様が来店するわけではなく、常連さんがいるとしても会話には日々変化があるのも特徴。
「新作が常に入ってくる」という声もあり、販売する商品が入れ替わることでも、新鮮さを保てるとわかりました。
2位 飲食店スタッフ
- ベースの業務自体は日々変わり映えがないかもしれません。ただお客様相手なので、さまざまな会話や予測できない動きがあり、飽きないと思います(20代 女性)
- 覚えることは多く、店舗によってやり方も違いますが、基本的に慣れれば難しい作業はありません。また毎日お客様が変わるので、話す内容であったり営業内容が変わったりして、楽しめて飽きにくいからです(30代 男性)
- 学生がメインの職場なので、定期的に人が入れ替わる(50代以上 男性)
2位は「飲食店スタッフ」でした。
飲食店スタッフの業務は、お店のマニュアルなどによって、ある程度ルーティン化されています。
しかし毎日お客さんが入れ替わるので、人によってもたらされる変化が大きい仕事です。
例えばまったく同じ接客をしても、お客様の反応は変わると考えられますね。
また混雑状況なども曜日や時期によって異なります。
「慣れれば安定して働ける安心感」と「毎日の小さな変化のバランス」が、飽きにくい理由として考えられます。
3位 経理職
- 覚えることが多い。また数字を追う仕事のため、1円でも間違いがあれば追求し、原因にたどり着くのがおもしろく、やりがいがあると感じます。職場によって経理の仕事内容が異なるので、いろいろな職場を知る上でもおもしろいと思います(30代 男性)
- いろんな部署の人と関わりながら、いろんな分野の仕事をしている感じがするから、飽きがこない(40代 男性)
- 「毎月定例なもの」「四半期で対応するもの」「半期対応なもの」と、基本は似ていてもいろいろなパターンがあり、注意が必要。経験も味方にできる(50代以上 女性)
3位は「経理職」でした。
経理職は、単調な印象をもたれることもある仕事です。
しかし実際には業務範囲が多岐にわたったり、他部署とコミュニケーションをとる機会が多かったり、時期によって仕事が変わったりと、変化もあります。
すべての会社で必要とされる職種である一方、会社によって業務範囲や使っている会計システムが違うこともあるので、職種は変えずに転職することによって感じられる変化も。
また専門性の高さが評価される仕事であることから、経験を重ねるほど理解が深まり、自分の成長を実感しやすい点も、モチベーションを支えていると考えられます。
4位 事務職
- 市役所の観光課の事務職。マルチタスクで、当時では目新しい「SNSを利用した観光情報発信」を行っていたため、飽きることなく業務が遂行できた(30代 女性)
- IT関連企業での事務職です。同じ作業の繰り返しではなく、日によって対応する内容が少しずつ違ったからです。優先順位を考えながら複数の業務を進める必要があり、単調になりにくかった点が続けやすさにつながりました(30代 男性)
- パソコンのキーボードを打つことが好きなので飽きません。ひたすらカタカタ打っていられます(40代 女性)
4位は「事務職」です。
事務職はルーティンワークで、毎日似たような仕事をすることもあります。
しかしルーティンワークでも好きな仕事であれば、飽きにくくなります。
変化がないことこそが、ストレスなく飽きずに続けられる要素になるのですね。
一方で、マルチタスクを求められ、業務内容に変化の多い事務職も少なくありません。
事務職の業務内容によって、「飽きない」と感じる理由が変わるとわかりました。
5位 医療事務
- ずっと同じ作業ではないから。患者さんによって対応が変わる(20代 女性)
- 常に新しい情報のインプットが必要で、自身の成長にもなり、やりがいがあった(30代 女性)
- 事務作業メインの仕事ではありますが、受付をしながら患者様と少しお話をすることもありますし、患者様と世間話をする関係になることもあります。事務作業だけをしているよりも、心の和む時間が生まれて、仕事中ではありながらも楽しさを感じることがあるからです(30代 女性)
「医療事務」が5位です。
医療事務スタッフは事務作業を担当するだけではなく、患者さん対応の窓口になることもあります。
患者さんごとに必要な対応や適している対応が異なるため、完全なルーティンにはなりにくく、自然と変化が生まれます。
患者さんとの会話からやりがいや楽しさを感じて、モチベーションにつながっている例も。
また診療報酬は定期的に見直されるため、知識の更新が必要であり、学び続ける姿勢が求められる点も特徴です。
6位 軽作業スタッフ
- ずっと動いていて楽しいから(20代 男性)
- 通販サイトの倉庫内ピッキング。適度に身体を動かしながら作業できるから。倉庫から商品を見つけ出したときに達成感があるから(20代 女性)
- 物流センターの倉庫でのピッキング作業、シール貼り。いずれも仕事の内容は簡単だし繰り返しの単純作業。ひとりで黙々と作業することが好きな人には向いている(50代以上 女性)
「軽作業スタッフ」が6位でした。
軽作業スタッフは、「ピッキング」「シール貼り」「封入」などを行い、比較的シンプルでわかりやすい仕事です。
黙々と作業に集中できるため、対人関係で余計なストレスを感じることが少なく、コミュニケーションが苦手な人には働きやすい職種だと言われます。
また「商品を見つけた」「ノルマのある作業をやり切った」という達成感も味わえて、飽きにくさにつながっている様子がわかります。
ピッキングなどですと歩き回ることも多いため、身体を動かして働きたい人にとっても「向いている」「楽しい」と感じやすい仕事です。
7位 ライター
- 案件やお客様ごとに内容が変わり、毎回同じ作業になりにくいからです。自分のペースで進められる部分があり、成果が目に見えやすい点もモチベーション維持につながりました(20代 女性)
- 案件によってテーマが異なるため、飽きないで作業ができる(30代 男性)
- 場所や時間にとらわれずに働けるから(50代以上 女性)
「ライター」が7位に入っています。
ライターは、案件ごとにテーマや内容が変わり、常に新しい知識や視点に触れられる仕事です。
各案件で「文章を書く」という共通点はありつつも、同じ仕事の繰り返しになりにくい点が特徴ですね。
また、働く場所や時間を柔軟に選べることで、自分の生活リズムに合わせやすく、無理なく続けられる傾向があります。
書いた記事などが「成果」として残ることも、達成感やモチベーションの維持につながっているとわかりました。
飽きずに続けられる仕事に必要な要素は「自分に向いている」

「飽きずに続けられる仕事に必要な要素は何だと思うか」を聞いたところ、最も多かった回答は「自分に向いている(25.0%)」でした。
2位「変化がある(22.2%)」も20%以上で多くなっています。
「飽きずに続けられる仕事」の要素としては、「自分自身との相性」や「変化」が大切になるとわかりました。
自分で工夫できることでも、作業の順番や仕事の進め方に変化をつけられます。
さらに「人の役に立つ」「成長を感じられる」など、仕事を通じて達成感ややりがいをもてることも重要視されています。
1位 自分に向いている
- 自身のやる気と興味の度合いです(20代 男性)
- 自分の得意な作業や性格に合っていることが、一番重要だと思います(30代 女性)
- 自分の適性や性格にあっているか、体力はあるかなど、自分自身の性格や身体との総合的な判断。また仕事をやっていて「おもしろい」と思うことも、飽きずに続けられる要素だと思います(40代 女性)
1位は「自分に向いている」でした。
「仕事が自分に向いている」と感じられると、無理に頑張らなくても自然と取り組めるため、疲れにくく続けやすくなります。
好きで楽しさを感じるからこそ、飽きにくいのですね。
飽きそうになったときも、「自分に向いている仕事だ」という感覚があると、簡単には辞めにくくなると考えられます。
興味やおもしろさを感じられることで、多少のマンネリがあっても踏みとどまりやすくなると言えます。
2位 変化がある
- 毎日何かしらの変化があることだと思います。不確定要素ばかりだと疲れてしまうこともあると思いますが、少しの変化が毎日感じられると、発見が嬉しかったり自分自身の成長につながったりすると思います(20代 女性)
- 単純作業の繰り返しにならず、常に新しい刺激を受け続けられる環境(40代 男性)
- 仕事が単調でなく、常に変化があり、マンネリ化しにくいこと(50代以上 男性)
2位は「変化がある」でした。
日々の業務内容や勤務場所に変化があると、新鮮な気持ちになりやすく、飽きは感じにくくなります。
毎日の小さな変化や新しい仕事は、刺激や発見を生むからです。
同じ作業ばかりだと飽きてしまうという人にとっては、何かしらの変化があることは重要な要素となります。
「作業の順番を変えてみる」「改善点を探し、効率化を実行してみる」など、自分で変化をつくってみるのもおすすめです。
3位 自分で工夫できる
- マニュアル通りではなく、自ら考えてクリエイティブに仕事をするという達成感(20代 女性)
- 言われたことをただやるより、ある程度任されること(40代 男性)
- 自分の工夫や裁量を活かせる(50代以上 女性)
3位は「自分で工夫できる」でした。
ある程度の裁量を与えられていて自分で工夫できる仕事の場合には、主体的に仕事できるため「やらされている感」が少なくなります。
言われた通りにやるのに比べて、考えを巡らせることが増えるため、飽きにくいと期待できます。
また同じ業務でもやり方を変えたり改善したりしやすいので、うまくいくと達成感を感じられるのもメリット。
自分の考えや工夫が成果につながることで、モチベーションを保ちやすくなるとわかります。
4位 人の役に立つ
- 「お客さんに楽しんでもらえていること」が、直に感じられる仕事(20代 女性)
- 誰かの役に立っているという実感(30代 女性)
- 会社に貢献でき、昇給につながること(40代 男性)
4位は「人の役に立つ」です。
「お客さんや患者さんに感謝される」「自分の仕事が、会社に売り上げにつながる」といった感覚が重要だと考えている人もいました。
「何かに貢献している」「誰かの役に立っている」と感じると、自分の行動に意味を見出しやすくなります。
飽きを感じたときでも、自分の仕事を待っている人がいるという意識がもてるため、投げ出したい気持ちに歯止めがかかります。
仕事を通じて「自分の存在価値への自信」や「自己有用感」といったポジティブな感情をもてることが、仕事を継続する力につながっているのですね。
5位 成長を感じられる
- 仕事の量と質が多く、自分自身の成長になる(20代 男性)
- 仕事を通して学びや発見が多くある(30代 男性)
- 単なる反復作業だけではなく、会計規則や税法など、理解すべき変更点を学びながら、知識を増やせるという要素(40代 女性)
「成長を感じられる」が5位です。
自分が仕事を通じて成長したと感じられると、仕事に対して前向きになれます。
有用な知識やスキルが増えていく実感は、働く人にとって嬉しいものだからです。
「もっとできるようになりたい」「さらに深く知りたい」という気持ちをもっていれば、飽きにくいですね。
ルーティンワークでも、「早く作業できるようになった」などの成長を感じることは可能です。
6位 人間関係がいい
- 自分の才能をある程度認めてくれる上司がいること。嫌がらせをしたり妬みや僻みを言ったりするスタッフがいないこと(30代 女性)
- 教師同士の人間関係。「子どもたちの成長を一緒に喜び合える仲間がいること」が大きい(40代 女性)
- ベテランの人に質問・相談できる環境があること。同僚との関係がうまくいくこと(50代以上 女性)
「人間関係がいい」が6位でした。
人間関係が良好な職場では、安心感をもって仕事に向き合えます。
困ったときに相談できたり、努力を認めてもらえたりする環境は、精神的な負担を軽減してくれます。
相談できたり教えてもらえたりすると、困難を乗り越えて成長することにもつながるため、やりがいも感じやすくと期待できますね。
仕事に飽きを感じたとしても、「助けてくれる上司や先輩と一緒に働いていたい」「今の職場を離れたくない」という気持ちが、退職の抑止力になります。
7位 やりがいがある
- やりがいを働きながら感じられる環境であること(20代 女性)
- 自分のなかで、ひとつでもやりがいがあるかどうか(30代 女性)
- やりがいを感じられること。評価がわかりやすく感じられること(30代 女性)
7位は「やりがいがある」です。
やりがいを感じられる理由は、「評価がわかりやすい」「難しい仕事にチャレンジして達成感を得られる」など、人によりさまざまです。
ひとつだけがやりがいになるのではなく、複数の理由でやりがいを感じることも。
いずれにしろやりがいを感じられると、自分が仕事に注いだ努力や時間が報われているという感覚をもてます。
やりがいを感じるのは喜びであり、「またやりがいを感じたい」と思えるので、モチベーションを保ちやすく飽きにくいと感じられます。
仕事のすべてにやりがいを感じられないとしても、「どこか納得できるポイントがあることが重要」と答えた人もいました。
まとめ
飽きずに続けやすい仕事には、「仕事内容にあまり変化はなくとも、自分に合っている」「日々の変化や工夫の余地がある」という要素が求められています。
指示されるままに決められた手順で仕事を続けていると、飽きてしまう人にとっては、「自分なりの工夫をできる余地」や「変化」が大切になります。
一方で、同じ仕事をコツコツやるほうが、ストレス少なく続けやすい人にとっては、自分に合っている仕事内容や安定性が大切です。
「自分らしく」や「自分のやり方で」がポイントとなるのですね。
ただ自分らしく飽きずに働けるかは、職種だけではなく職場の雰囲気にもよります。
仕事を長く続けるためには、我慢や根性だけに頼るのではなく、自分の性格や価値観と向き合いながら、慎重に職場を選ぶことが大切です。
